< SHIBUYA BASE >

本計画は、誰でも簡単にネットショップが作成できるWebサービス「BASE（ベイス）」が運営するリアル店舗出店スペースの内装デザイン計画である。

「SHIBUYA BASE」は、2021年9月現在160万ショップを超えるネットショップオーナーに対し、リアルの場で商品を販売する機会を提供する場として計画された。

『アノニマス × アイコニック』
匿名的であり、象徴的である空間。

これら相反する二つの要素を同居させることで、あらゆる店舗に対応できるフレキシビリティーを保ちつつ、ただの仮設店舗やイベント出店ではできない、「リアルな店舗を持つ。」という体験をBASEを利用しているネットショップオーナーに対して提供できないかと考えた。

出店者は、渋谷の一等地にリアル店舗は持てることにワクワクするだろうし、同時にリアル店舗として成立させるために、どう空間を作り込めるか不安になると思う。我々はそういった出店者の想いを内装デザインを通して支えたかった。

ネットショップの顧客(ファン)も、いつもはオンラインのみだった購買体験が、リアルの場で出来る喜び、出店者とも直接交流ができる喜びもあるだろう。そういった喜びを、空間体験として記憶に残る場所にしたかった。 

「SHIBUYA BASE」は、通常の店舗とは少し違う、まさにネットショップとリアル店舗のコミュケーションが混じり合う、新しい購買体験が出来る場所になっているのではないだろうか。

Direction : Hakuten
Interior Design : 2id Architects / Tsukasa Okada, Ryutaro Arai
Address : Shibuya, Tokyo
Date : Apr. 2021
Photo : Nacasa & Partners